どこに通信してるか丸わかり!netstatでネット接続とポートを確認する方法【通信監視の基本】

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ネットが遅い?怪しい通信?それ、パソコンで簡単に調べられます。

「最近ネットが遅いなぁ…」「もしかして、ウイルスとか不審な通信してる?」
そんな風に感じたこと、ありませんか?

40代、家族4人。仕事も子育ても頑張る中、パソコンやネットのトラブルまで背負うのは正直しんどいですよね。
でも実は、「netstat(ネットスタット)」というコマンドを使えば、自分のパソコンが「どこに」「何の目的で」通信しているのか、サクッと調べることができるんです。

この記事では、IT初心者のパパでも安心して使えるように、「netstat」の使い方とその意味を、やさしく解説していきます。
余計な用語はできるだけ省いて、手順も具体的に紹介しますのでご安心を。
しかも、ちょっとした「不審な通信の見つけ方」や「家庭内ネットの見直し」にも応用できます。

こんな方におすすめの記事です:

  • ネットが重い原因を調べたい
  • 子どもがパソコンで何をしているか気になる
  • 不審な通信やウイルスを自分でチェックしたい

それではさっそく、「netstatって何?」というところから始めましょう。


netstatコマンドとは?

「netstat」は、ネットワークの状態を確認するためのコマンドです。
正式名称は「Network Statistics(ネットワーク統計)」の略。WindowsやMac、Linuxなど、さまざまなOSで使えます。

簡単に言えば、今あなたのパソコンがどのサイトと通信しているかを一覧で見ることができます。
例えば、こんな情報がわかります:

  • どのIPアドレスと通信しているか
  • その通信がどのアプリから発生しているか
  • 通信は今も続いているのか、それとも切れているのか

特に便利なのは、不審な通信のチェックや、Wi-Fiの遅さの原因特定にも使えるという点です。
最近ではオンラインゲームや動画配信、リモートワークなど、家庭内でも回線が混みやすくなっていますよね。
そんなとき、このコマンドがあれば「誰がどれだけ使ってるか」の手がかりになるかもしれません。

もちろん、難しい操作はありません。次の章では、コマンドプロンプトでの基本的な使い方を、画像つきで紹介していきます。

netstatコマンドの使用イメージ

netstatコマンドの基本的な使い方

まずは、実際に「netstat」を使ってみましょう。
難しい設定は一切不要。以下の手順通りに進めればOKです。

ステップ①:コマンドプロンプトを開く

Windowsのスタートメニューを開いて、検索欄に「cmd」と入力します。
すると「コマンドプロンプト」というアプリが表示されるので、クリックして起動しましょう。

コマンドプロンプトの起動方法

ステップ②:「netstat」コマンドを入力

コマンドプロンプトが開いたら、次のように入力してください:

netstat

これだけでOKです。
すぐに、現在のネットワーク接続情報がズラッと一覧表示されます。

ステップ③:表示される情報を読み解く

出力される情報は多いですが、注目するべきは以下の4項目です:

列名意味
Proto通信の種類(TCP/UDP)
Local Address自分のPC側のIPアドレスとポート番号
Foreign Address通信先のIPアドレスとポート番号
State接続の状態(例:ESTABLISHED=通信中、TIME_WAIT=切断待ち)
netstatの出力例

初心者のうちは「ESTABLISHED」に注目!

ESTABLISHED」は、現在進行形で通信している状態を意味します。
つまり、「今まさにネットでつながっている相手」です。

この中に、見覚えのない外国のIPアドレスや、使っていないアプリ名があったら要注意。
次章で紹介するオプションを使えば、「どのアプリが通信しているか」まで掘り下げてチェックできます。

よく使うオプションとその効果

「netstat」はそのままでも便利ですが、オプション(追加の命令)を組み合わせると、さらに詳しく・見やすくなります。
ここでは、よく使われる3つのオプションを紹介します。

① -a:すべての接続と待機中のポートを表示

netstat -a
と入力すると、現在通信中の接続に加えて、接続待機中のポート(LISTENING状態)も表示されます。

自宅のWi-Fiルーターやスマホなど、外部からのアクセスを受ける設定をしている場合、この「待ち受けポート」が開いていることがあります。
必要ないのに開いていると、セキュリティ上のリスクになることも…。

② -n:IPアドレスとポート番号を数値で表示

netstat -n
このオプションは、通信先を「名前」ではなく「IPアドレス」で表示してくれます。

例えば「www.google.com」ではなく、「142.250.4.100」のように表示されます。
DNSの名前解決をせずにサクッと表示してくれるので、表示速度も速く、トラブル調査に役立ちます。

③ -o:プロセスID(PID)を表示

netstat -o
これは、「どのアプリが通信しているか?」を特定するために使います。

結果の右端に「PID(プロセスID)」が表示されます。これをタスクマネージャーで確認すれば、どのプログラムがネットを使っているのか一目瞭然。

netstat -o 出力例

複数のオプションは組み合わせOK!

たとえば、 netstat -ano と入力すると、

  • -a:すべての接続を表示
  • -n:数値で表示
  • -o:プロセスIDを表示

が一気に見られて超便利です。

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通信状態をもっと簡単に見たい方には、視覚的にネットワークアクティビティを表示してくれるソフトもおすすめです。

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視覚的なグラフ表示で、初心者でも不審な通信がひと目でわかります。セキュリティ対策にも◎です。

実際の使用例とトラブルシューティング

ここからは、実際の「あるある」なシチュエーションでnetstatを活用する方法を紹介します。
「とりあえずnetstat打ってみたけど、よく分からん…」という人も、これを見れば「そういうことか!」となるはずです。

ケース①:PCが遅い…通信が重い原因を調べたい

最近、動画が止まる・ネットが遅い…そんなとき、誰がどれだけ通信しているのかを調べたいですよね。

そこで、netstat -anoを実行。
出てきた「PID(プロセスID)」を確認し、タスクマネージャーで該当のアプリを探してみましょう。

たとえば、バックグラウンドでクラウド同期(Dropboxなど)が動いていて、通信を圧迫していることも。
必要なければ一時停止すればOKです。

ケース②:よく知らない海外IPと接続されている?

netstatの結果に、こんな「Foreign Address(相手先)」が出てきたことはありませんか?

tcp    192.168.0.2:54321    202.99.123.88:80    ESTABLISHED

「202.99.123.88? そんなサイト開いた覚えないけど…」
そんなときは、そのIPを検索して「どこの国・どんな組織のサーバーか」確認しましょう。

もし不審なサービスやマルウェア関連とわかれば、セキュリティソフトでスキャンし、常駐アプリの見直しが必要です。

ケース③:子どものゲームやYouTubeが帯域を使いすぎ?

リモートワーク中に回線が重くなる…。そんなときは、お子さんの端末が動画やオンラインゲームで通信を占領していることも。

netstat -anoで見えるPIDをもとに、どのアプリがどれだけ通信しているかを把握してみましょう。
時間帯をずらす・親機でQoS設定をするなどの対策にもつながります。

トラブル調査のイメージ

ポイント:netstatだけで完璧じゃなくてもいい

正直、netstatの表示だけで「これが原因だ!」と特定するのは難しい場合もあります。
でも、何かおかしいな?と気づくヒントはしっかり得られます。

「怪しい接続がある」
「使ってないのに接続中のアプリがある」
…こうした気づきが、セキュリティや快適なネット環境づくりの第一歩になります。

関連ツールの紹介:netstatと一緒に使うと便利なコマンドたち

「netstatって便利だけど、これだけで全部わかるわけじゃないよね?」
はい、その通りです。
ネットワークの状態をもっと詳しく知りたいなら、ほかの基本コマンドと組み合わせて使うのがおすすめです。

① pingコマンド:通信先に届くかチェック

ping 8.8.8.8 のように使えば、指定したIPアドレスやドメインがちゃんと応答するか(生きてるか)を確認できます。

応答時間(ms)も表示されるので、ネットの遅延があるときのチェックに最適です。

ping www.google.com
pingコマンドの例

② tracertコマンド:どのルートで通信しているか確認

tracert www.google.com と入力すると、あなたのPCからGoogleまでどんなルートを通っているかがわかります。

通信経路のどこで時間がかかっているか、どこで止まっているかをチェックできるので、途中の回線遅延の原因探しに使えます。

③ ipconfigコマンド:自分のネットワーク情報を確認

ipconfigを入力すると、現在のIPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイなど、自分のネット環境の基本情報が表示されます。

「ネットつながらない!」ときにまず見るべき情報が、ここに詰まってます。

組み合わせ例:ネットが遅い時の調査手順

  1. pingで応答があるかを確認
  2. tracertで経路が詰まっていないか確認
  3. netstatで怪しい通信がないかチェック
  4. ipconfigでネット接続の基本を確認

この4つのコマンドは「ネットが変だな?」と思った時のお助けセット。パパのIT力がグッとアップしますよ!

まとめ:ちょっとしたコマンドでネットの見えない世界が見えるようになる

今回は、「netstat」コマンドを中心に、ネットワークの状態を確認するための方法を紹介してきました。

この記事のポイント

  • netstatで、パソコンが今どこに通信しているか確認できる
  • -a, -n, -oなどのオプションで、詳細な情報を表示できる
  • プロセスIDを元に、どのアプリが通信しているか特定できる
  • pingやtracertなど、組み合わせるとネット調査がもっと便利になる

家族が使っているネット環境、知らないうちに誰かがデータを大量に使っていたり、何かのアプリが裏で通信していたり…。
そうした“目に見えないネットの流れ”を、見える化できるのが、今回紹介したコマンドたちです。

特に、ITの専門家でなくても、ちょっとコマンドを使えるだけで「原因不明のネット遅延」や「不審な通信」に気づけるのは大きな武器になります。
これは家族を守る力にもつながる、と僕は思っています。

もちろん、最初から全部を理解する必要はありません。
「今日はnetstatで通信先を見るだけ」「今度はpingも覚えてみよう」くらいのペースで、少しずつ試してみてください。

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本記事が、「ネットよくわからんけど、なんかやってみようかな」と思うきっかけになれば嬉しいです。

それではまた、次回の記事でお会いしましょう!

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