「ネットが急に使えなくなった」「Wi-Fiマークはあるのにブラウザが開かない」…そんなとき、Windowsに標準搭載されているipconfig(アイピーコンフィグ)コマンドを使えば、原因の切り分けと復旧ができます。

ipconfigとは?
ipconfig
は、ネットワークの現在の状態(IPアドレス、サブネット、デフォルトゲートウェイなど)を確認・修正できるWindowsの標準コマンドです。
- IPアドレスの確認 → ネットがつながっているかどうかを確認
- IPのリリース&再取得 → 通信トラブル時にIPアドレスを更新
- DNSキャッシュの削除 → サイトが開かないときの原因をリセット
基本の使い方:コマンドプロンプトを開こう
- Windowsキー + R を押す(「ファイル名を指定して実行」)
cmd
と入力 → Enter(コマンドプロンプトが開きます)- そのまま以下を入力:
ipconfig
このコマンドを実行すると、Wi-Fiや有線LANに関するIP情報が表示されます。特に注目したいのは次の2つ:
- IPv4アドレス(例:192.168.0.5)
- デフォルトゲートウェイ(例:192.168.0.1)

ネットがつながらないときの解決手順
ネット接続のトラブルは、PCがIPアドレスを正しく取得できていないことが原因の場合があります。まずはIPを一度解放して再取得してみましょう。
① IPアドレスを一時的に解放する
ipconfig /release
② DHCPから新しいIPアドレスを再取得する
ipconfig /renew
これでネットが復旧することがよくあります。Wi-Fiの通信に一時的な競合が起きている場合も、この手順で改善します。
特定のサイトだけ開かないときは?
DNS(名前解決)の問題で、「Googleは開けるけどYahooは無理」といったケースがあります。そんなときはDNSキャッシュを削除してみましょう。
ipconfig /flushdns
「DNSリゾルバーキャッシュは正常にフラッシュされました」と出ればOK。サイトの表示不具合が直ることがあります。
IPアドレスから問題を切り分ける方法
表示されたIPアドレス | 状態 | 対処法 |
---|---|---|
169.254.x.x | DHCP失敗(ネット未接続) | ルーター再起動、/renew 実行 |
192.168.x.x / 10.x.x.x | 正常に接続中 | 問題なし |
空欄 | ネットワークアダプタが無効、または未認識 | デバイスマネージャ確認 |
PC側の不具合かどうかを確認するには?
他の端末(スマホなど)ではネットが使えるのに、PCだけダメな場合は、PC側の無線LAN子機に問題があるかもしれません。USB接続のWi-Fi子機での切り分けがおすすめです。
おすすめ:TP-Link USB Wi-Fi 子機 AC600(Amazon)

まとめ:ipconfigはネットトラブル解決の基本
ネット接続の不具合は、「ipconfig」の3つのコマンドで解決することが非常に多いです:
ipconfig
:状態確認ipconfig /release
:IPの解放ipconfig /renew
:IPの再取得ipconfig /flushdns
:DNSのリセット
この基本を知っているだけで、ルーターを無闇に再起動したり、機器を買い替えたりする前に、原因を突き止められます。
次回のトラブル時は、ぜひこの記事を参考に「ipconfig」でスマートに復旧してみてください!
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