「このPCではWindows 11を実行できません」──新しいOSにワクワクしていたのに、いきなりシャットアウトされるこのメッセージ。原因は「TPM 2.0」や「セキュアブート」など、セキュリティ機能が無効だったり、ハード的に非対応だったりすることがほとんどです。
でもご安心ください。TPMやセキュアブートのチェックをスキップしてインストールする方法は、いくつか存在します。今回はその代表的な方法を画像付きで解説します。

まず、TPMとは何か?
TPM(Trusted Platform Module)は、PCのセキュリティを強化するためのハードウェアモジュールです。Windows 11ではTPM 2.0が原則必須とされており、セキュアブートも有効である必要があります。
しかし、TPM 2.0非搭載でも動作に問題ないケースは多く、検証目的・サブPC・自己責任で使うPCであれば回避して使うことも可能です。
方法①:レジストリ変更で回避
Windows 11のインストール中に以下の手順でレジストリを手動で書き換えることで、TPMやセキュアブートのチェックをスキップできます。
ステップ1:エラーメッセージ画面でShift + F10を押す
コマンドプロンプトが起動します。
ステップ2:regeditと入力してレジストリエディタを開く
以下のキーまで移動します:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup
右クリック→「新規」→「キー」でLabConfig
を作成。
ステップ3:以下の値を追加
BypassTPMCheck
(DWORD 32bit) = 1BypassSecureBootCheck
(DWORD 32bit) = 1BypassRAMCheck
(任意) = 1

これでチェックが無効になり、インストールを続行できます。
方法②:RufusでTPMチェック除去メディアを作成
より簡単で安全な方法がこちら。フリーソフト「Rufus」を使うと、TPMチェックを除外したインストールUSBを自動生成できます。
Rufusを使う手順
- Rufusを公式サイトからダウンロード(https://rufus.ie/ja/)
- Windows 11のISOイメージを入手(Microsoft公式)
- RufusでUSBメモリを選び、ISOを指定
- 「TPM、セキュアブートのチェックをスキップ」にチェックを入れて書き込み

あとはそのUSBでブートするだけで、TPM非対応のPCでもインストール可能です。
おすすめUSBメモリ(インストールメディア用)
TPM回避インストール用USBメモリには、信頼性の高い製品を選びたいところ。以下の商品は容量・速度ともに十分で、Rufusにも相性バッチリです。

注意点(必ず読んで!)
- Microsoft非公式の回避手段です。自己責任で実行してください。
- アップデートが正常に行えない可能性があります。
- Windows 11の要件はセキュリティ向上のためのものです。回避して使う場合はネット接続や認証にも注意しましょう。
まとめ:非対応PCでもWindows 11は使える!
TPM 2.0やセキュアブートのチェックでWindows 11のインストールを諦めていた方も、今回紹介した方法で再挑戦してみてください。
レジストリ変更で柔軟に対応するもよし、Rufusで一発作成するもよし。どちらも現場でよく使われているテクニックです。
快適なWindows 11ライフを!
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