「ネットが重い」「Wi-Fiが切れる」「Zoomがカクカクする」…その原因、ルーターのせいでしょうか?それとも回線?PC本体?
そんなとき、誰でもすぐにできて役立つのがPing(ピン)コマンド。実はWindowsにも標準搭載されている超基本の診断ツールなんです。

Pingとは?何がわかるの?
Pingはネットワーク上の機器に「届くかどうか」「どのくらい時間がかかるか」を調べるためのコマンドです。
- 応答速度(ms) → 回線の遅延レベル
- パケットロス(応答なし) → 切断や不安定な状況
- 通信エラーの有無 → 物理障害 or ソフト障害の切り分け
特にWi-Fi環境では、Pingでの簡易診断がトラブルの切り分けに非常に効果的です。
Pingの使い方【コマンド一発】
- Windowsキー+R →「cmd」と入力してEnter(コマンドプロンプトを起動)
- 以下のように入力してEnter:
ping www.google.com
結果が以下のように出力されます:
応答時間 = 24ms
応答時間 = 25ms
応答時間 = 26ms
応答時間 = 24ms
平均 = 24ms、パケットロス = 0%
このように返ってくれば正常。もし「タイムアウト」や「パケットロス」があれば通信に問題があります。
診断ステップ:どこに原因があるかを探す
以下の順番でPingを使えば、ネットワークのどこに問題があるかが段階的にわかります。
- ルーターにPing
ping 192.168.1.1
(または192.168.0.1
) - 外部のGoogle DNSにPing
ping 8.8.8.8
- URL付きでPing(名前解決チェック)
ping www.google.com
結果によって、次のように切り分けられます:
Ping結果 | 考えられる原因 |
---|---|
①で失敗 | PCとルーター間の無線が不安定/NIC不良 |
②で失敗 | 回線(ISP)に問題/ONUやモデムの故障 |
③で失敗 | DNS設定の誤り/名前解決エラー |
応答時間の目安(ms値)
- 10ms〜30ms:非常に快適
- 50ms〜100ms:一般的なレベル
- 100ms以上:オンラインゲームにはやや不向き
- 200ms以上:遅延が体感でわかるレベル
「ms(ミリ秒)」が高すぎると、動画の読み込みやボイスチャットで遅延が出やすくなります。
おすすめの改善方法(物理機器編)
Pingで安定しない場合、無線LANアダプタやルーターの老朽化も疑ってみましょう。特にノートPCやUSB子機の場合、安価でも安定感のある製品に変えるだけで劇的に改善するケースがあります。
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まとめ:ネットが遅いと感じたら、まずPing!
ネットのトラブルにぶつかったとき、まずは「Pingしてみる」ことを覚えておくだけで、問題の切り分けがぐっとラクになります。
通信状況を見える化し、ルーターのせいか、PC側か、回線かを判断できるだけで、ムダな買い替えやストレスを減らせるはず。
ぜひあなたも、今日からPingを使いこなして“ネットワーク診断マスター”を目指してみてください!
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