Webサイトが開かない?nslookupでDNSの不調を見抜く方法【ネット診断の最終兵器】

情報技術・IT

「ネットが重い…」「特定のサイトだけ開かない…」
そんな経験、ありませんか?

僕も家族とネットを使っていて、
「YouTubeは見れるのに会社のメールが開かない」「スマホはつながるけどパソコンはエラー」といった謎のトラブルに何度か出くわしました。

「ルーターが悪いのか?プロバイダ?それともパソコン?」
そんな時に役立ったのが、今回紹介するコマンドツール「nslookup(エヌエスルックアップ)」です。

ITに詳しい人なら一度は耳にしたことがあるかもしれませんが、名前からしてちょっと難しそう。
でも、実際にやってみると操作はめちゃくちゃ簡単。

このnslookupを使えば、「名前(URL)からIPアドレスに変換できているか?」をチェックできます。
つまり、DNSという“ネットの電話帳”がちゃんと動いているかを調べるわけですね。

この記事では、
✅ nslookupってなに?
✅ 初心者でもできる使い方
✅ 実際のトラブル事例
✅ DNS設定の直し方
などを、40代パパにもわかりやすく・やさしく解説していきます。

「家のネット担当」として頼られる存在になるために、まずはここから一歩踏み出しましょう!


nslookupって何?DNSって何?

突然ですが、「6jolive.online」というURL、どこにつながっているか知っていますか?

実はこのURLは「名前」であって、ネットの世界では「数字の住所(IPアドレス)」が必要です。
この名前から数字に変換する仕組みを担っているのが、「DNS(Domain Name System)」です。

DNSは例えるなら、ネットの“電話帳”

  • 「山田太郎さん=090-XXXX-XXXX」みたいに、
  • 「6jolive.online=123.456.78.90」といった対応表を持っていて、
  • 誰かが「6jolive.onlineを開いて」と言ったら、そのIPアドレスに案内してくれる

ここで登場するのがnslookupコマンド
名前の通り、Name Server Lookup(ネームサーバー ルックアップ)=「DNSに問い合わせて、名前を調べる」ためのツールなんです。

使う場面はこんな時:

  • 特定のサイトだけ開かない
  • スマホではつながるのにパソコンはダメ
  • Pingは通るけど名前解決できない

このような時、nslookupを使えば、DNSが正しく名前を解決してくれているかを調べることができます。

たとえば、コマンドプロンプトで以下を入力します:

nslookup google.com

すると、こんな結果が表示されます:

Name:    google.com
Address: 142.250.206.14

これが名前解決が成功した証拠です。

逆に、

*** 一時的に名前の解決に失敗しました

などと表示されたら、DNSの設定かネットワークに問題がある可能性が高いというわけです。

nslookupの基本的な使い方(Windows編)

ここでは、Windowsパソコンでのnslookupコマンドの使い方を、手順付きでご紹介します。

① コマンドプロンプトを開く

まずは「コマンドプロンプト」を起動しましょう。以下の手順で開けます。

  • スタートメニューを開く
  • 検索窓に「cmd」と入力
  • 表示された「コマンドプロンプト」をクリック

※Windowsキー+R →「cmd」と入力してEnterでもOKです。

② nslookupでドメイン名を調べてみよう

次に、コマンドプロンプトに以下のように入力してみてください。

nslookup yahoo.co.jp

すると、こんな結果が表示されます:

Server:  192.168.0.1  
Address: 192.168.0.1

Non-authoritative answer:
Name:    yahoo.co.jp
Addresses: 182.22.28.252

この出力の意味を簡単に説明します。

  • Server:DNSとして使われているサーバ(自宅のルーターなど)
  • Name:調べたドメイン名(この例ではyahoo.co.jp)
  • Addresses:そのドメインに対応するIPアドレス

このように、nslookupでドメイン名を入力するだけで、IPアドレスが表示されます。

③ 名前解決ができていない場合の出力例

もしDNSに問題がある場合、次のようなエラーが出ることもあります:

*** dns.example.local can't find testdomain.local: Non-existent domain

このような表示が出た場合、考えられる原因は以下の通りです:

  • 入力したドメイン名が間違っている
  • DNSサーバが応答していない
  • ネットワークが切断されている

つまり、「名前が解決できない=接続先がわからない」状態になっているわけです。

④ まとめ:基本のチェックに最適

nslookupは、DNSの基本動作を確認できるシンプルかつ強力なコマンドです。

とくに、家のネットがうまく動かない時には、「まず名前が解決できているか?」を見ることで、原因の切り分けがぐっと楽になります。

次のセクションでは、nslookupのオプション機能を活用して、さらに詳しく調べる方法をご紹介します。

知っておくと便利!nslookupのオプション解説

基本の nslookup ドメイン名 だけでも十分便利ですが、nslookupには「オプション機能」もあります。

これらを使えば、特定の情報(メールサーバーやDNSサーバーなど)を調べることができます。

① メールサーバーを調べる(MXレコード)

メールがうまく届かない場合などに役立つのが、MX(Mail Exchange)レコードの確認です。

nslookup  
> set type=MX  
> google.com

このように入力すると、以下のような出力が得られます:

google.com    MX preference = 10, mail exchanger = smtp.google.com

この「mail exchanger」が、メールの受信に使われているサーバー名です。

② DNSサーバーを調べる(NSレコード)

あるドメインがどのDNSサーバーを使っているかを調べるには、NS(Name Server)レコードを使います。

nslookup  
> set type=NS  
> yahoo.co.jp

すると、以下のような結果が返ります:

yahoo.co.jp  nameserver = ns01.yahoo.co.jp  
yahoo.co.jp  nameserver = ns02.yahoo.co.jp

この情報から、ドメインの管理に使われているDNSサーバーが分かります。

③ Aレコードを明示的に確認(通常のIPアドレス)

通常のIPアドレスを調べる際に使われるのが、Aレコード(Address)です。これはデフォルトでも取得されますが、明示的に指定することもできます。

nslookup  
> set type=A  
> amazon.co.jp

IPアドレスが表示されれば、DNSは正常に機能しています。

④ その他の便利な使い方

nslookupは対話モード(プロンプトで「>」が出る状態)でさまざまな調査ができます。
複数のレコードタイプを切り替えて、「DNS情報の深掘り」が可能になるので、トラブル原因の特定に非常に便利です。

⑤ 補足:対話モードを終了するには

対話モードから抜けたい場合は、exit と入力すればOKです。

> exit

nslookupは、ネットの「つながらない原因」を探るツールとして非常に心強い存在です。

次は、実際にnslookupで解決できたトラブル事例を紹介していきます!

DNSトラブルの簡易チェック法【事例付き】

ここでは、実際にあった「ホームページだけが開かない」というトラブル事例をもとに、nslookupを使った問題切り分けの方法をご紹介します。

【トラブル事例】パソコンだけ特定のサイトが開かない

ある日、自宅のパソコンで「特定の会社のホームページだけが開けない」という相談を受けました。

スマホでは見られるのに、パソコンだけが「DNSエラー」になる…

この時に使ったのが nslookup でした。

① nslookupでドメインを確認

nslookup example.com

すると、以下のようなエラーが表示されました:

*** 一時的に名前の解決に失敗しました

これは、DNSサーバーがドメイン名をIPに変換できなかったことを意味します。

② スマホや別端末では正常に表示される

同じWi-Fiを使っているスマホでは、そのサイトが開けました。
つまり、ネットワークそのものには問題がないということです。

ここから導き出された原因は「パソコン側のDNS設定に問題がある」という可能性。

③ DNSをGoogle Public DNSに変更して解決!

Windowsのネットワーク設定から、以下のようにDNSを手動で設定してみました:

  • 優先DNS:8.8.8.8
  • 代替DNS:8.8.4.4

設定を保存して、もう一度ブラウザでアクセスしてみると…

見事、問題のサイトが表示されました!

④ 原因はプロバイダのDNS不調

このケースでは、契約していたインターネットプロバイダのDNSサーバーが一時的にダウンしていたのが原因でした。

普段は自動取得にしている人も多いDNSですが、GoogleやCloudflareなどの信頼性が高いDNSを手動で設定することで、安定性が増します

⑤ 補足:物理的な接続不良もチェックしよう

ちなみに、DNS以前にネットが全くつながらない場合は、LANケーブルの断線やWi-Fi接続ミスも疑ってください。

家庭用なら、以下のようなLANケーブルチェッカーがあると便利です:

🔗 エレコム LANケーブルテスター LD-RCTESTシリーズ(Amazon)

小さな道具ですが、いざという時の安心感は大きいですよ。

次は、実際にDNSを手動設定する方法を図解付きで紹介していきます!

DNSの設定変更方法と注意点

「nslookupでDNSが原因っぽい」と分かったら、DNS設定を変更してみましょう。ここでは、Windowsでの手順と、変更時の注意点を解説します。

① DNSの設定を手動にする方法(Windows 10/11対応)

以下の手順でDNSをGoogle Public DNSなどに変更できます。

  1. 「スタートメニュー」→「設定」→「ネットワークとインターネット」へ進む
  2. 使用中の接続(Wi-Fiやイーサネット)をクリック
  3. 「プロパティ」→「IP設定の編集」→「手動に変更」
  4. 「IPv4をオン」にして、以下を入力:
  • 優先DNS:8.8.8.8
  • 代替DNS:8.8.4.4

※Cloudflareを使う場合は以下でもOK:

  • 優先DNS:1.1.1.1
  • 代替DNS:1.0.0.1

入力後、「保存」を押して設定完了です。

② 設定後の確認ポイント

設定を変えたら、以下をチェックしてみましょう。

  • ブラウザで目的のサイトが開くか
  • nslookup example.comでIPが取得できるか
  • もし問題が続く場合は、一度PCを再起動

③ 注意点:家族の他の端末にも影響する?

DNS設定は「パソコン単体」で変更する場合と、「ルーター全体」に設定する場合があります。

パソコン側で設定すれば、他の家族のスマホやタブレットには影響しません。

一方、ルーター側のDNSを変更すると、家全体のネット設定が変わるため、慎重に行いましょう。特にネットバンキングやオンライン授業などに影響が出る可能性があるため、設定変更前に家族に一言かけるのがおすすめです。

④ 戻したいときは「自動取得」に戻す

「やっぱり元に戻したい…」というときは、設定を「自動取得(DHCP)」に変更すればOKです。

IP設定の編集画面で「自動」に戻すだけで、プロバイダの標準DNSに戻ります。

DNSを理解して設定できると、ネットの安定性が上がり、トラブル対処の幅が広がるので、ぜひ一度試してみてください。

次は、nslookupを使えるようになることで得られる“パパの成長ポイント”をまとめます!

パパにもできる!ネット診断の第一歩にnslookup

「パソコンのことは苦手…」「難しい設定は専門用語ばかりで無理…」

そんなふうに思っていた僕でも、nslookupはすぐに使いこなせました。

なぜなら、nslookupはたった1行のコマンドで、ネットがつながらない原因のヒントをくれるからです。

① 覚えるのはこれだけ!

基本の使い方は、以下の1行だけです。

nslookup google.com

これでIPアドレスが表示されれば、DNSは正常。表示されなければ、DNSや接続に問題あり。
たったこれだけで、ネットトラブルの「最初の切り分け」ができるようになります。

② ネットの問題、まずは“名前解決”から

ネットが遅い、つながらない、特定のサイトだけ開かない…。
その多くは、DNS(名前解決)に原因があるケースも少なくありません。

「とりあえず再起動」ではなく、原因を見て判断する力がつくと、家族にも頼られる存在になります。

③ パソコンに詳しくない人こそ「nslookup」

実は、専門家でも最初に使うのがnslookupです。
だからこそ、パパがこのツールを使いこなせるようになると、ちょっとかっこいいかも!?

子どもがゲームで「ラグがある!」と言ってきた時も、
「じゃあ、DNS調べてみるか」と一言返せば、頼れる父親ポイントが爆上がりです。

④ 小さな一歩が、自信につながる

nslookupを使えるようになったら、次は「ping」や「tracert」など、ネットワーク診断ツールを少しずつ試してみてください。

小さなトライを積み重ねていくことで、仕事でも役立つスキルとして花開くかもしれません。

「難しいからやらない」ではなく、「まずはやってみる」
そんな姿勢が、IT初心者パパの最初の一歩になります。

次のセクションでは、記事全体のまとめと、他にも学びたい人に向けたおすすめコンテンツをご紹介します。

まとめ:DNSの基本がわかると、ネットの見え方が変わる

今回は、初心者でも使いやすいネットワーク診断ツール「nslookup」について解説してきました。

🔍 この記事でわかったこと

  • nslookupは「名前からIPを調べる」ための便利ツール
  • DNSの仕組みは“インターネットの電話帳”のようなもの
  • トラブルが起きたとき、原因の切り分けに非常に役立つ
  • コマンドは1行だけ、覚えるのも簡単
  • オプションを使えばメールサーバーやDNSサーバー情報もわかる
  • DNSをGoogleやCloudflareに変えることでトラブル回避も可能

ネットがつながらないと、焦ったりイライラしたりしがちですが、原因が「DNS」かどうかがわかるだけで、安心感が違います。

家族の誰かが「ネット見れないんだけど…」と言ってきたとき、
「ちょっとnslookupで調べてみるね」と言えるパパ、ちょっとかっこよくないですか?

🛠 これから身につけたいパパスキル

パソコンやネットのトラブルに強くなることは、これからの時代、大きな武器になります。

「自宅のネット担当」として、少しずつできることを増やしていけば、家族のITサポート役として信頼も高まります。

まずは今回のnslookupをきっかけに、pingtracertipconfigなど、他のコマンドも使ってみるのがおすすめです。

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今後も「難しいことを、やさしく解説」をテーマに、40代パパでも理解できるIT記事を発信していきます。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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