「IT業界ってなんか気になるけど…40代の自分にはもう遅いかな」
そんな不安を抱えていませんか? 私自身、40代・年収300万円・アパート暮らしのごく普通の家庭持ちパパです。パソコンは好きだけど、専門的な知識はゼロ。日々の仕事に追われ、将来への不安を抱えるばかりでした。
でも、ふと気づいたんです。「このまま何もしない方が、ずっと怖い」と。
今、IT業界は人手不足が深刻です。未経験OKの求人も多く、「40代・異業種・未経験」の三重苦でも、意外とチャンスがあるんです。
この記事では、私のような家庭持ち40代でも「現実的に目指せるIT業界のキャリア」について、分かりやすく解説していきます。
学歴なし・資格なし・経験ゼロ。それでも、動き出せば未来は変わります。
あなたが今よりちょっとだけ前向きに、自分の未来に期待できるようになる。そんな記事を目指して書きました。
なぜ40代からIT業界を目指す人が増えているのか?
40代でIT業界に興味を持つ人が増えているのには、明確な理由があります。
✅ 理由1:コロナ後の「安定」と「在宅」に対する価値観の変化
コロナ禍を経験して、多くの人が「安定した仕事」や「在宅勤務が可能な仕事」に価値を見出すようになりました。特にIT業界ではリモートワークが進んでおり、家庭と仕事を両立したい人にとって理想的な環境が整っています。
✅ 理由2:終身雇用の崩壊とスキルの必要性
「このまま今の職場で定年まで働けるのか?」と不安を感じている40代は多いです。実際、どの業界でもリストラや早期退職が珍しくなくなりました。そんな中で「一生使えるスキル」を求めてITを選ぶ人が増えています。
✅ 理由3:IT人材は常に不足している
経済産業省の発表によれば、2030年には日本で最大79万人のIT人材が不足すると言われています。これは裏を返せば、多少年齢が高くても「やる気があればチャンスがある」ということです。
つまり、今のIT業界は「未経験者を歓迎する土壌」が整っている。40代であっても、家族がいても、未経験でも、“未来の仲間”として求められているんです。
IT業界といっても、いろんな仕事がある!
「IT業界=プログラマー」って思っていませんか?
確かに、コードを書く「エンジニア」のイメージが強いですが、実際にはもっと幅広い仕事が存在します。そして、プログラミング未経験でも入りやすい職種がたくさんあるんです。
✅ ヘルプデスク・サポートデスク
社内や顧客の「パソコンが動かない」「プリンターがつながらない」といったトラブルに対応する仕事です。専門知識よりも、コミュニケーション力や根気強さが評価される職種なので、40代未経験でも採用されやすい傾向にあります。
✅ ITインフラ(サーバー・ネットワーク運用)
企業のシステムが動き続けるための「土台」を支える仕事。未経験OKの監視オペレーターや、サーバールームの管理なども含まれます。体力的にもキツくなく、学びながらステップアップしやすいのが特徴です。
✅ キッティング・セットアップ業務
新しいパソコンやスマホの初期設定・配布準備をする仕事です。手順が決まっていてマニュアルもあるため、未経験者の登竜門として人気。派遣や業務委託からスタートしやすい職種です。
✅ テスター・QA(品質保証)
作られたアプリやシステムにバグがないかをチェックする役割。ゲームやWebサービスの動作確認がメインで、「パソコン操作ができる」程度でスタートできます。
✅ 社内SE・情シス
自社のIT全般をサポートする“何でも屋”的存在。未経験だといきなり正社員は難しいかもしれませんが、サポート職から徐々にキャリアアップする道があります。
つまり、「プログラミングに自信がない」「数学が苦手」という人でも、IT業界で活躍できる道はあるということ。特に40代の方には「経験よりも人柄や柔軟性」を重視する職場も多く、むしろ社会人経験がプラスに働くこともあります。
次章では、なぜ40代でもIT業界でチャンスがあるのか、もう少し深掘りしていきましょう。
40代未経験でもチャンスがある理由
「もう40代だし、新しい仕事なんて無理かな…」
そう思っていた時期が、僕にもありました。
でも、実際に調べてみると、40代未経験からIT業界にチャレンジしている人が意外と多いことに驚きました。そして実際に、求人もそれなりにあるんです。なぜ、そんなことが可能なのか?その理由を見ていきましょう。
✅ 理由1:経験より“人柄”が重視される現場がある
特にヘルプデスクやキッティングなどの仕事では、「ちゃんと話ができる」「指示を素直に聞ける」「現場で協力できる」ことが評価されます。
現場の声でも「若いけど態度が悪い人より、40代で真面目な人のほうがずっとやりやすい」という意見は多く、年齢=ハンデとは限らないんです。
✅ 理由2:人手不足だからチャンスがある
IT業界では慢性的に人材が足りていません。特に、専門性の高いプログラマーより、インフラ運用やユーザーサポートなど、現場を支える“縁の下の力持ち”ポジションが不足しています。
こうした仕事は「即戦力より、地道に成長してくれる人材」を求めており、未経験・40代でも門戸が開かれています。
✅ 理由3:業務内容が細分化され、入り口が多様化している
昔のように「なんでもできるスーパーマン」ではなく、「一部分をしっかり担当する人」が求められるようになりました。IT業界が広がったことで、未経験者でも「まずはここから」という仕事が用意されているんです。
✅ 理由4:実務経験より「真面目に続けられる力」が大事
40代ともなると、派手さよりも「継続力」「責任感」「生活感」が武器になります。たとえ資格や経験がなくても、業務をきちんとこなし、コツコツ続けられる人は信頼されます。
私自身もそうでした。タイピングも不安、専門用語もよくわからない…。それでも、「未経験歓迎」と書いてあった派遣のキッティング業務に思い切って応募し、なんとか現場に入れました。
最初の頃は正直、戸惑いばかり。でも少しずつ用語を覚え、周りの人に質問し、気づいたら「頼りにされる存在」になっていたんです。
もちろん簡単な道ではありません。でも、“覚悟”と“行動力”があれば、40代からでもIT業界に飛び込むことは可能です。
どうやってITスキルを身につける?
「じゃあ実際、何を勉強すればいいの?」
ここが一番気になるポイントですよね。40代・未経験からITを目指すうえで、最初に押さえておきたいのは「いきなり全部やろうとしないこと」です。
ITといっても範囲は広く、目的に応じた勉強をすればOK。以下に、初心者におすすめのステップを紹介します。
STEP1:タイピング・基本操作に慣れる
パソコンが苦手な方は、まずは毎日タイピング練習から始めましょう。「e-typing」などの無料サイトを使えば、ゲーム感覚で上達できます。
STEP2:ITの基本用語を覚える
ネットワーク・OS・サーバー・IPアドレスなどの基本用語を学びます。以下の書籍がおすすめです。
このあたりの本はマンガ風や図解が多く、初心者でも読みやすいです。
STEP3:動画で視覚的に学ぶ
YouTubeで「インフラエンジニア 入門」「サーバー 仕組み」などと検索すると、無料で学べる良質な解説がたくさん出てきます。
おすすめチャンネル:ドットインストール、IT転職ちゃんねる、きよしのインフラ塾
STEP4:仮想環境で体験してみる
無料で使える「VirtualBox」「VMware」などの仮想ソフトを使えば、自宅のパソコンでLinuxを動かす体験も可能。操作を覚えるだけで現場に近い学習になります。
STEP5:資格取得に挑戦
自信がついてきたら「ITパスポート」や「基本情報技術者」にチャレンジしましょう。資格を持っていると、未経験者の中でもアピールできます。
私の場合は、YouTubeと本を併用して学び、1日30分でもコツコツ続けることで知識が身についていきました。正直、最初はちんぷんかんぷんでしたが、1ヶ月もすれば「これってあの話だな」とリンクする瞬間が増えてきます。
勉強に高額な費用は必要ありません。月1,000円のテキスト、無料動画、無料ツール。それだけで十分スタートできます。
大切なのは、「できるようになってから始める」のではなく、「やりながら覚える」こと。今から一歩ずつ進めば、半年後には見える景色がまったく違います。
資格は必要?どれが役立つ?
「資格って取った方がいいの?」
これも多くの人が気になる疑問だと思います。結論から言えば、必須ではありませんが、“武器”になります。
特に40代未経験だと、職務経歴にIT系の実績がない分、「どれだけ本気か」「どんな知識があるか」を証明する手段として資格が役立ちます。
✅ ITパスポート試験(iパス)
IT初心者向け国家資格。IT業界の全体像をつかむには最適で、ビジネス・マネジメントの知識も含まれるため、社会人経験のある40代にとっては比較的取り組みやすい内容です。
✅ 基本情報技術者試験
こちらは少しレベルアップした国家資格。合格できれば、「理論や仕組みを理解している」と企業にアピールできます。プログラミング要素もあるため、インフラだけでなく開発も考えている方にはおすすめ。
✅ CCNA(Cisco Certified Network Associate)
ネットワークエンジニアを目指すなら定番の資格。業界での認知度も高く、「ルーター」や「スイッチ」などネットワーク機器の知識を証明できます。
✅ LPIC / LinuC
Linuxの知識を証明する資格。インフラ系の求人では「Linux経験者歓迎」と書かれていることが多いため、勉強して損はありません。
資格は「目的に応じて」選ぶべし
大事なのは、「自分がやりたい仕事に必要な知識」を持っていることを証明すること。無理して難関資格を取るより、現場で必要とされる知識を優先する方が効果的です。
なお、資格がなくても実際に業務経験を積めば評価される世界です。資格は“入り口を開ける鍵”であって、ゴールではありません。
私の場合、最初にITパスポートを取り、その後Linux学習を続けてLPIC Level1に挑戦しました。実際の業務では資格よりも「現場で何を経験したか」が大事になると感じています。
とはいえ、未経験からの第一歩としては、資格は大きな自信になります。自分の履歴書に「ITの文字」が入るだけで、気持ちが前向きになりますよ。
まとめ:一歩踏み出せば、未来は変わる
ここまで、「40代・未経験からIT業界を目指す方法」についてお伝えしてきました。
- なぜ今、40代からのIT転職が増えているのか?
- IT業界の多様な職種と、未経験でも目指せる道
- 年齢よりも“人柄”や“継続力”が評価される理由
- おすすめの学習ステップと、資格の選び方
どれも、特別な才能がなくても、学歴がなくても始められることばかりです。
もちろん、最初から順風満帆とはいきません。私も最初の現場では、聞いたこともない言葉に戸惑い、何度も「自分には無理かも…」と思いました。
でも、一歩を踏み出したことで、確実に景色が変わりました。学ぶ習慣ができ、パソコンの知識が増え、ITを通じて「できる自分」に出会えたんです。
今、あなたが立っている場所からでも、ITキャリアは始められます。
40代だからこそ、仕事や家族、人生の重みを知っている。その経験は、きっと現場で活きてきます。
大切なのは、「遅いかどうか」ではなく、「動くかどうか」。
もし少しでも心が動いたなら、まずはYouTubeで動画を見てみる、書店で参考書を手に取る。それだけで十分です。
未来の自分が、「あの時、始めてよかった」と思えるように。今日から、少しずつ一緒に進んでいきましょう。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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