家庭の思い出はRAIDじゃ守れない|写真派パパのバックアップ戦略と構成図

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僕は40代、アパート暮らし、家族4人、年収300万円のごく普通の父親です。
子どもたちの成長を写真に残すのが大好きで、一眼レフを手に休日の公園や運動会に足を運んでいます。

でも、周りのパパ友たちを見ていると、撮るまでは頑張ってるんです。スマホで動画を撮ったり、ハンディカムを回したり。でもその後、どうしてるかっていうと…「どこに保存してるか分からない」「SDカードに入りっぱなし」っていう人、実はめちゃくちゃ多いんです。

僕も昔、RAID構成のNASを使ってて、「これなら安全!」って思い込んでたんですが…ある日それが壊れて全部パー。業者に見積もり出してもらったら10万円オーバー、しかも「復旧保証はできません」って。もう、絶望しかありませんでした。

だから僕は「自分で戻せる仕組み」を大事にしています。このブログでは、RAIDに頼らない、現実的で安全な僕のバックアップ構成を紹介します。
もしあなたが「うちもデータ、ちゃんと守れてるのかな…?」と少しでも不安があるなら、きっと参考になるはずです。


なぜ僕は写真派なのか?

写真って、不思議な力がありますよね。1枚見るだけで「あ、これ長男が初めて逆上がりできたときのだ!」とか、「このとき長女が転んで泣いてたんだよなぁ…」なんて、一瞬で思い出がよみがえるんです。

動画も確かに良い。でも再生時間が長いし、見るためのハードルがちょっと高い。正直、ハンディカムで撮った入学式の動画、1年に1回見るかどうかです。

その点、写真ならサッと見られるし、現像して飾ることもできる。僕はよく、気に入った1枚をL判で印刷して、100均で買ったフレームに入れてリビングに飾ってます。ちょっとした自己満ですが、家族も喜んでくれるんですよね。

それにブログにも載せやすいし、親戚にLINEで送っても「いい写真だね!」って反応が来やすい。
記録=写真。それが僕のスタイルです。

ただし、写真派であるがゆえに、大量のデータを扱う責任もあります。RAWで撮れば1枚20MBを超えることもザラ。保存先や管理方法をちゃんと決めておかないと、すぐにパンクしてしまいます。

だからこそ、「ちゃんと残す」ための戦略が必要なんです。

意外と無防備?他のパパたちのバックアップ事情

写真や動画を撮るパパたちは多いですが、その後のデータ管理となると、途端に意識が薄れてしまうのが現実です。

  • SDカードに撮りっぱなしで、何年も入れっぱなし
  • パソコンに取り込んでもフォルダがぐちゃぐちゃで、どこに何があるか不明
  • HDDが1台だけで、壊れたら思い出ごと消える
  • クラウドは無料プランしか使っておらず、容量オーバーでアップロードできてない

「撮って終わり」は誰でもできます。でも、「10年後に残せる状態で保存する」には、ちゃんと考えておかないといけません。

特に動画派のパパたちに多いのが、ハンディカムのデータを入れたSDカードや内蔵メモリのまま放置してしまうケース。ファイルのサイズが大きすぎて、クラウドに預けられないという悩みもよく聞きます。

こうしてせっかくの思い出が、「どこに行ったかわからないデータ」になってしまうのは、本当にもったいない。

うちのバックアップ構成(図解)

我が家では、クラウドと物理保存を組み合わせた「二重構え」のバックアップ体制をとっています。以下がその構成です:

  • 一眼レフの写真 → パソコンに保存(RAW現像後、JPEG化)
  • スマホの写真 → Googleフォト(200GB契約)+ iCloud
  • パソコン内の全データ → 外付けHDDに定期バックアップ
  • バックアップHDD → 別HDDにクローン(年1回)
  • 古いHDD → 密封してシリカゲルと一緒に保管

この方法で、クラウド+HDD+クローンの3段階バックアップを実現しています。RAIDのような特殊機器や専門知識は不要、必要なのは「地道な習慣」と「家庭に優しい構成」です。

僕の家庭のバックアップ構成図
▲ クラウド×物理保存で安心の多層構え

RAIDなし・クラウド&HDDの併用構成

RAIDやNASを使わない理由

以前はRAID構成のNASを使っていました。安全と思い込んでいたのですが、ある日突然アクセス不能に。
業者にデータ復旧の見積もりを依頼したところ、金額は10万円以上、しかも「復旧できる保証はありません」との回答。

さらにRAIDはファイルの削除も「即反映」。間違って削除したら、ミラーリングされた全ドライブから同時に消えます。
復旧にはRAID構成情報、Linuxの知識、専用ツールが必要で、家庭用途には向いていません

運動会や誕生日の写真を「間違って消したら一生消える」なんてリスク、僕は背負いたくありません。

クラウドバックアップの注意点

クラウドはとても便利ですが、過信は禁物です。無料プランでは容量が足りなくなりがちですし、サービス停止やアカウント凍結のリスクもゼロではありません。

  • Googleフォト → 無料は15GB。写真+動画であっという間に限界
  • iCloud → 無料は5GB。iPhone一家だと家族共有でもすぐ満杯
  • 有料拡張 → 1TB以上必要になると、月額課金が意外と痛い
  • アカウント凍結・乗っ取り → 万が一の対策が難しい

だからこそ僕は「クラウド+HDDの併用」にしています。片方が壊れても、もう片方で助けられる。この安心感は何より大きいです。

僕の運用ルール:バックアップは年1でもOK

バックアップって、「毎週やらなきゃ」「完全じゃないと意味がない」と思ってしまうと、だんだん面倒になってやらなくなりがちです。

でも僕は、年に1回でも十分だと思っています。
なぜなら、日々の写真はスマホからGoogleフォトやiCloudに自動でアップロードされているから。

その上で、年に1度、外付けHDDに手動でクローンコピーするだけでも、以下のように“3重の安心構成”ができます:

  • ① スマホ → クラウド(Googleフォト/iCloud)に日々アップ
  • ② パソコン → HDDに保存
  • ③ HDD → クローンHDDへ年1バックアップ

これだけで、クラウド・ローカル・物理コピーが揃います。しかも費用も少なく、仕組みがシンプルなので、どこに何があるかがすぐにわかるんです。

古いHDDは、密封してシリカゲルと一緒にタッパー保管。今のHDDは昔より高耐久になってますが、数年単位で定期的に世代交代していくのが安全です。


ネットで買える安心の外付けHDD

僕が今使っているのは、Western DigitalのポータブルHDDです。

・手のひらサイズ
・ファンレスで静音
・USB3.0対応で接続も簡単
・信頼のWDブランド

このHDDは、写真や動画のバックアップにぴったり。クローンコピーもスムーズで、日常的な保存用途に最適です。

家電量販店よりもAmazonや楽天の方が安いことが多いので、バックアップ用に1台持っておくと安心感が違います

まとめ|「守る」より「戻せる」バックアップを

ここまで読んでくださってありがとうございます。

この記事では、「RAIDで守る」よりも「自分で戻せる」バックアップこそが家庭にとって最適だという考えをお伝えしてきました。

僕のような写真派パパにとって、思い出の写真は何よりも大事な宝物です。
でもそれは、「データとして残せてこそ」初めて価値が生まれるもの。

RAIDやNASに憧れた時期もありました。でもそれより大事なのは、壊れても自分で復元できるシンプルさでした。

  • クラウドだけに頼ると、サービス終了やアカウント凍結のリスクがある
  • HDD1台だけでは、故障=すべての終わり
  • RAIDやNASは高度だけど、一般家庭には向かない場面もある

だからこそ、「Googleフォト + 外付けHDD + クローンHDD」というシンプルな構成をおすすめしています。

僕のやり方は完璧ではありません。でも、誰でも今日から始められて、数年後も思い出を守れる方法です。

あなたもぜひ、年に一度でもいいので「自分の写真データ、ちゃんと残ってるかな?」と振り返ってみてください。

そして可能なら、Amazonで外付けHDDを1台買うことから始めてみてください。たったそれだけで、家族の思い出はずっと安心になります。

家族の記録は、いずれ宝物になります。
そしてそれは、記憶に頼らず、「残せる仕組み」で支えることができるのです。

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