α7Ⅱが壊れた…カメラの不具合から修理復活までの記録まとめ

ある日突然、愛用していたSony α7M2が動かなくなりました。シャッターを切ろうとしても全く反応せず、モニターにエラー表示も出ない。バッテリーを変えても、メモリーカードを差し替えても症状は変わらない…。そんな状態に陥り、途方に暮れました。

この記事では、実際に体験したα7Ⅱのカメラエラーから、修理に出して戻ってくるまでの一部始終をまとめています。初心者の方でも安心して読めるように、エラーの症状・修理の流れ・費用・修理後の状態まで詳しくご紹介します。

さらに、同じような不具合に備えるための予防策や、セルフメンテナンスの道具も合わせて紹介しています。カメラ初心者の40代パパにもわかりやすいよう、実体験ベースで書いていますので、どうぞ参考にしてください。


α7Ⅱに発生したトラブルの内容

まず最初に異変に気づいたのは、いつものように屋外で撮影していたときのことでした。ファインダーを覗いてシャッターを半押しするも、フォーカス音はせず、完全に無反応。あれ?と思って再度電源を入れ直してみても症状は変わらず、ただレンズを認識しているだけのような状態に。

そして、しばらく放置してから電源を入れると、今度はシャッターが一瞬だけ切れるものの、再びフリーズ。液晶には特にエラーコードなどの表示もないため、原因がまったくわからず困惑しました。

この時点では以下のような症状が出ていました:

  • シャッターを切っても反応なし
  • AFも作動しない(レンズ交換しても同様)
  • 電源を入れ直しても改善しない
  • 設定をリセットしても効果なし

一番困ったのは、「壊れた」と確信できる明確なエラーメッセージがなかったことです。バッテリーの不調か、レンズの接触不良か、本体側のトラブルか…素人目では判断がつきませんでした。

しかもこのカメラは、子どもの運動会や家族旅行など、大切な思い出を残すために日常的に使っていたもの。手放すわけにもいかず、とにかくどうにかして直したいという一心で、まずは自分でできる限りの対応を試みることにしました。

自己診断と初期対応でやってみたこと

「もしかして、バッテリーの接触不良かも?」
そんな淡い期待を抱きつつ、まずは基本的な対処から順番に試していきました。

バッテリー交換と充電

まず取りかかったのはバッテリーの交換。α7M2に使われているNP-FW50は、充電劣化で動作が不安定になることもあると聞いていたので、予備のバッテリーに交換してみました。
さらに、フル充電した状態のものを使用しても状況は変わらず…シャッターは切れず、液晶も反応が悪いままでした。

メモリーカードの抜き差し・初期化

次に疑ったのはSDカード。フォーマットの破損や接触不良も考えられたので、別のカードに差し替えたり、フォーマットし直したりしてみました。
しかしこれも改善にはつながらず、「原因はカード側ではない」と判断しました。

設定のリセット

念のため、カメラ本体の設定をすべて初期化。
「設定2」メニューから「設定リセット→初期化」を実行して、まっさらな状態で再起動を試みましたが、症状は変わらず。

レンズの接点清掃・レンズ交換

本体とレンズの接点が汚れていると、動作不良を起こすことがあるという情報をネットで見つけたので、綿棒と無水エタノールを使って丁寧に拭き取りました。
さらに、別の純正レンズに交換してみるも症状は変わらず、AFもシャッターも全く反応しないまま。

結果:原因は本体の内部不良か?

ここまでの対応でわかったのは、「周辺機器や設定の問題ではない」ということ。
残された可能性は、カメラ本体の内部的な不具合です。
電子制御シャッターや基盤の故障といった、素人ではどうにもできない領域に問題があると判断し、ついに修理に出すことを決意しました。

ちょうど子どもたちのイベントや旅行の予定も控えていたので、「早めに修理に出そう」と思い立ち、ソニー公式サイトから修理依頼の申込をすることにしました。

修理依頼の流れと注意点

自己診断でも解決できなかったため、いよいよソニー公式の修理サポートに申し込みました。
今回は、自宅から申し込めて発送まで完結できる「オンライン修理受付サービス」を利用しました。

1. ソニー公式サイトから申し込み

まず、ソニーの修理受付サイトにアクセス。
α7M2を機種検索し、症状やエラーの詳細を入力して修理を申し込みました。

ここで入力する内容は以下の通りです:

  • 機種名(α7M2)
  • 発生している症状(シャッターが切れない、電源は入るが動作しない など)
  • 保証の有無(私は保証期間外でした)
  • 返送先の住所や連絡先

2. 梱包と発送方法

申し込みが完了すると、数日以内に「修理受付番号」が発行されます。これを控えたうえで、自分でカメラ本体を梱包し、指定のサービスセンターに送付します。

私の場合、手元にあった元箱に入れ、さらにクッション材とダンボールで厳重に梱包しました。
念のため、レンズは外し、バッテリーとSDカードも抜いた状態で本体のみを送付しました。

3. 修理期間と受付状況の確認

修理センターに到着すると、メールで「受付完了」の連絡が届きます。
その後、ソニーのマイページで進捗状況を確認できるようになります。

今回の修理は、受付から返却まで約7営業日ほどでした。
混雑具合によってはもう少しかかることもあるようなので、撮影予定がある方はスケジュールに余裕を持って出すことをおすすめします。

4. 修理前に連絡が来ることも

修理金額が一定以上になる場合は、見積連絡が来ることがあります。
私の場合は、故障箇所が比較的シンプルだったため、連絡なくそのまま修理対応が進みました。

万が一「高額な修理費がかかる」とわかった場合は、キャンセルも可能です(その際は点検料や返送料がかかる場合があります)。

注意点まとめ

  • 保証書や領収書がある場合はコピーを同封
  • 本体以外の付属品(ストラップ、レンズ、バッテリーなど)は基本的に送らない
  • 配送時の破損に備えてしっかりした梱包を
  • 修理受付番号は必ず控えておく

以上が、ソニーのオンライン修理受付サービスを利用した流れです。
次のセクションでは、実際にかかった修理費用の明細や、修理後のカメラの状態を詳しく紹介していきます。

修理費用と戻ってきたカメラの状態

修理センターにカメラを送ってから約1週間、ソニーから「修理完了・返送準備中」とのメールが届きました。思っていたよりも早い対応で、さすがは国内メーカーのサポートだと感じました。

修理費用の内訳

今回の修理費用は13,200円(税込)でした。

内訳は以下の通りです:

  • 技術料:8,800円
  • 部品代(シャッターユニット交換):3,000円
  • 消費税:1,400円

他にも基板や電子系の故障ならもっと高額になるケースもあるようですが、今回は比較的軽症だったようで安心しました。

交換内容と対応の丁寧さ

修理報告書には「シャッターユニット不良のため交換」「各部動作確認済み」と記載されており、実際に届いたカメラは新品のように綺麗に清掃されて返却されてきました。

外装の目立つ汚れやホコリもきれいに拭き取られており、センサー部分もチェック済み。何より感動したのは、ソニーのサポート対応がとても丁寧だったことです。

梱包も厳重で、報告書もわかりやすく、こちらが不安に思う点に対して一切の不親切さがなく、終始安心してやり取りができました。

この体験が、次もソニーを選んだ理由

この対応を経験して、私は「次にカメラを買い替えるときもソニーにしよう」と決めました。

実際その後、後継機種であるSony α7IIIを購入。写りの良さはもちろん、「何かあってもきちんと対応してくれる」という安心感が選定の決め手になりました。

αシリーズは高価な買い物ですが、サポート品質も含めての“価値”だと思います。

同じようなトラブルに備えてできること

今回のように、突然カメラが動かなくなるとかなり焦ります。
特に撮影予定が直前に控えていると、「今壊れるなんて…」と冷や汗ものですよね。

そこでここでは、私が修理経験を通して実感した「カメラを長く安心して使うためにできること」をいくつか紹介します。

1. シャッター回数をチェックしておく

シャッターユニットは消耗部品です。α7M2の場合、公式には耐久回数が明記されていませんが、おおよそ10万回程度が目安といわれています。

ネット上のツールやアプリで、Exif情報からシャッター回数を確認できます。定期的にチェックして、「そろそろかも?」と予防意識を持つだけでも違います。

2. 定期的にセンサー&接点クリーニング

カメラ内部の汚れや接点の劣化もトラブルの原因になります。とくにレンズ交換時のチリやホコリ、湿気の影響は意外と大きいです。

初心者でも扱いやすいセンサークリーニングキットを常備して、月に1回は軽くメンテナンスするのが理想です。

おすすめは以下の商品です:

📦 K&F Concept センサークリーニングキット APS-Cフルサイズ兼用
Amazonでも評価が高く、初めての方にも安心のセット内容です。

センサークリーニングキットイメージ

3. バッテリー・SDカードは信頼性の高い製品を

トラブルの原因がカメラ本体ではなく、粗悪なバッテリーやSDカードだったという事例もあります。

特に非純正バッテリーは電圧や通信が安定せず、αシリーズの挙動に影響を及ぼすことがあります。できる限り純正品、または信頼できるメーカー品を使用するようにしましょう。

4. 修理前提で使う「心の準備」も大事

カメラは精密機械である以上、長く使えば故障もつきものです。
いざというとき焦らず対応できるように、ソニーの修理受付サイトや料金表を事前に確認しておくだけでも気持ちがラクになります。

また、家族の思い出や仕事の撮影など、大切なシーンを記録するために使っている方ほど、予備機やレンタルなどの備えも検討しておくと安心です。

次のセクションでは、この記事の総まとめとして、修理を通して得た教訓や感想、そしてこれから同じようなトラブルに向き合う方へのメッセージをお伝えします。

まとめ:突然の故障でも慌てず、対応すれば復活できる!

今回は、私が実際に体験したSony α7M2のカメラトラブルについて、エラーの症状から自己診断、修理の流れ、費用、そして復活までの全記録をお伝えしました。

シャッターが切れなくなったあの瞬間は、本当に焦りました。でも、落ち着いて原因を一つずつ探り、ソニーのサポートに連絡して、きちんと修理に出したことで、また安心して使える状態に戻すことができました。

こうした経験を通して思ったのは、「壊れた=終わり」ではないということ。むしろ、きちんと向き合えば、製品への信頼や愛着がより深まるということでした。

ソニーのサポートは終始丁寧で、修理の進捗も逐一報告してくれたので不安もなく、結果的にとても満足のいく体験でした。
その経験が後押しとなり、私は次のカメラとしてα7IIIを選ぶ決断ができました。

もちろん、カメラは精密機器なので、どんなに大切に使っていてもトラブルは起き得ます。でも、正しい情報と冷静な判断があれば、ちゃんと復活させることができます。

この記事が、同じような悩みを抱えた方の参考になれば嬉しいです。

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これからも、家族の大切な思い出を残すために、カメラと上手に付き合っていきたいですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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