それは、子どもたちとの何気ない日常をカメラに収めようとした、ある週末のこと。
お気に入りのミラーレス一眼「Sony α7 II」を手に取り、電源を入れた瞬間、思わずフリーズしてしまいました。

「えっ…なにこれ?」
最初は一時的な誤作動かと思い、指示通りに電源を入れなおしてみましたが、画面には変わらずエラーメッセージが。
バッテリーを抜いてみたり、レンズを外して付け直したり、SDカードを交換したり…初心者なりにできることは全て試しました。
しかしシャッターは一切切れず、操作音もなく、完全に無反応。
「家族の思い出を記録する相棒」が突然沈黙した瞬間でした。
このエラーは何なのか? 修理にいくらかかるのか? 買い替えた方がいいのか?
この記事では、そんな初心者パパ目線で、「カメラエラー」から修理、そして買い替えまでのすべてを実体験としてお届けします。
写真を撮るのが好きだけど機械に詳しくない方、家計に余裕がない中でもカメラを大切に使いたい方に、少しでも参考になれば嬉しいです。
1. α7 IIで「カメラエラー」発生!
この日、カメラはいつも通りのはずでした。
電源ボタンを入れた瞬間に表示されたのが、あの「カメラエラー 電源を入れなおしてください」。

シャッターボタンを押しても反応なし。レンズのAFも動かない。モニターは真っ暗。
まるで「カメラとしての機能」が全て止まったかのような状態に。
すぐに試した4つのこと
- 電源オフ → オン(効果なし)
- バッテリーの抜き差し(効果なし)
- レンズを外して再装着(効果なし)
- SDカードを他のに交換(効果なし)
一通りの基本操作を試しても、エラーは一向に改善されず。
「まさか壊れた? 修理? いくらかかるの…?」
そんな不安が一気に押し寄せ、カメラの電源ボタンを何度も押す手が震えていたのを今でも覚えています。
ここから、「検索→自己修理→公式修理→買い替え」へと進む、長いカメラトラブル体験が始まるのでした。
2. ネットで調査→「シャッターチャージ機構」の疑い
「カメラエラー 電源を入れなおしてください」で検索すると、思った以上に多くの人が同じエラーに悩んでいることがわかりました。
その中で頻繁に出てくるキーワードが、「シャッターチャージ機構の不具合」というもの。
シャッターチャージ機構とは、シャッターを動かすモーターや機構全体のこと。
これが物理的に不調を起こすと、シャッターが正しく動かず、カメラがエラーを出すようになるそうです。
なるほど…と納得したと同時に、「これは素人にはムリかもな…」と冷や汗が。
でもこの時はまだ、修理に出すのは最後の手段だと思っていて、「何か自分でできることはないか?」と考えてしまったのです。
というのも、ソニー公式サイトには修理費用の目安が掲載されていて、それを見ると…
- ミラーレス一眼の一律修理料金:約27,000円(税別)
家計的には正直キツい金額…。この時点では、「簡単な接触不良か何かで治らないかな」と淡い期待を抱いていました。
3. 自力で直そうとして悪化…
ネット掲示板やブログの中に、こんな情報を見つけました。
「シャッタークリーニング機能を使ったらエラーが改善した」という投稿。
シャッタークリーニングとは、カメラ内部のセンサー前面を物理的に振動させてホコリを落とす機能。
「もしかしてこれで何か動いてくれれば…」と、わらにもすがる思いで実行。
ところが――

完全にシャッターが下がったまま、動かなくなってしまいました。
ファインダーを覗いても真っ暗。液晶にも何も映らず、電源ボタンを入れても反応ゼロ。
「……あ、終わったかも」
このとき初めて、「やっぱり素人が中途半端に触っちゃダメだった」と本気で後悔しました。
初心者に自己修理はハイリスク
カメラ内部はとても繊細。ちょっとした摩擦や無理な動きが、取り返しのつかないトラブルにつながります。
もしこの記事を読んでいるあなたが同じように「ちょっと様子見してみようかな」「一度クリーニングしてみようかな」と思っているなら、
止めておいた方がいいです。
私のように、もともとのエラー以上に症状を悪化させてしまう可能性があります。
修理費が気になっていた私も、この時点で「公式サポートに任せるしかない」と腹をくくりました。
4. Sony公式サポートに修理依頼してみた
シャッターが閉じたまま戻らなくなり、にっちもさっちもいかなくなった私は、ついにSony公式サポートに修理を申し込みました。
申し込みは公式サイトから簡単にでき、すぐに専用の梱包キットが送られてきました。

中を開けると、カメラ本体を入れるための袋や緩衝材、チェックリストが丁寧に同梱されており、「あ、これはちゃんとしたサポートだな」と安心できました。

この時点でソニーに対する信頼度は一気に上昇。
集荷も日時指定でスムーズに行われ、特に手間もかかりません。
そして、発送から約1週間後――

きれいに袋詰めされ、まるで新品のような見た目でα7 IIが帰ってきました。
5. 実際の修理費用と交換パーツ
そして気になる修理費用がこちら。

明細を見て驚いたのは、交換された部品がたった3つの小さなゴムパーツだったということ。

項目別に見ると以下の通り:
- 交換部品:ASリング クッションB × 3個(180円)
- 技術料:19,000円
- 送料:2,000円
- 合計(税抜):21,180円
- 合計(税込):22,874円
たった3つのゴムパーツ、しかも部品代は180円だけ。でもそれを交換するにはカメラをバラして確認・検査・調整が必要。
だからこそ技術料が高額になるわけですね。
「プロに任せる価値」を実感
自分で分解していたら、きっと見逃していたこのゴム。そもそも素人が分解したら元に戻せない可能性も高かったと思います。
だからこそ今回、改めて「プロに任せる価値」を強く実感しました。
そしてなにより、修理後のカメラはまるで新品のような使い心地で戻ってきて、「ああ、あの時頼んで良かった」と心から思えました。
6. サポート対応の印象:満点対応だった
正直、修理を依頼する前は「対応遅いんじゃないか」「追加請求されるかも」と不安もありました。
でも実際に使ってみた感想は、「文句なしの神対応」でした。
- 梱包キットはすぐ届く
- 中身は丁寧でわかりやすい
- 集荷までしっかり対応
- 返却時は清掃・梱包まで完璧

初心者の自分でも迷うことなく進められたのは、案内がわかりやすく、サポートが親切だったから。
ネットの進捗確認ページもあり、「今どこまで進んでいるか」が可視化されていたのも地味にありがたかったです。
「また何かあったら絶対にソニーに頼もう」そう思えるくらいの対応でした。
7. α7 IIIへの買い替えを決意した理由
修理で無事にカメラは戻ってきましたが、この一件をきっかけに、私は「次の1台」についても考えました。
そして選んだのが、後継モデルのSony α7 IIIです。
決め手になったポイントは3つ。
- AF性能の大幅進化(動く被写体に強い)
- バッテリー持ちの改善(長時間撮影も安心)
- 連写性能の向上(子どもを撮るなら断然有利)
α7 IIでも十分良かったですが、子どもの運動会や日常のちょっとした動きを逃さず撮るには、AFが命。
実際に使ってみた感想としては、まさに「ああ、これがプロの入り口か」という滑らかさ。
オートモードでもきれいに撮れるし、設定に慣れてくるとカスタムボタンも活きてくる。初心者の自分でも「使いこなしてる感」が味わえました。
少し値は張りますが、「長く使える1台」として間違いないと思っています。
8. Amazonで買えるおすすめアイテム
「これからα7 IIIを使いたい」「買い替えを検討している」方に向けて、私が実際に買った・使ってよかった周辺アイテムをご紹介します。
✅ Sony α7 III ボディ
バランスの良さ・性能・価格の安定感で、今からでも遅くないモデル。

✅ 純正バッテリー NP-FZ100
α7 IIIからはバッテリーが新型に変わっています。持ちが段違いに良いので、予備含め2個持ちがおすすめ。

✅ SanDisk Extreme PRO SDカード(UHS-I/U3)
読み書きスピードが速く、4K動画も安心して撮影できます。写真・動画両用に◎

すべて実際に使って問題なかったものばかりなので、αシリーズ初心者にも安心です。
9. まとめ:焦らず落ち着いて、まずは相談を
今回は「Sony α7 IIで突然表示されたカメラエラー」から始まり、
- ネットで原因を調べ
- 自己修理を試みて失敗し
- 公式サポートに修理依頼をして復活
- そしてα7 IIIへとステップアップ
という、実体験をもとにしたカメラトラブル対応の流れをお伝えしました。
思い返せば、最初にエラーが出たときのあの焦りと不安は、初心者にとってはとても大きな壁です。
でも、今ならはっきり言えます。
「無理に自己判断せず、すぐにソニーの公式サポートに相談するのが一番」です。
修理費は決して安くはないけれど、プロの手で的確に診断・整備されて戻ってくる安心感は、価格以上の価値がありました。
そして今回のように、交換されたのが「小さなゴムパーツだけ」だったとしても、それを見つけて適切に処置できるのはやっぱりメーカーだけなんですよね。
加えて、対応の丁寧さや修理後の清潔感・状態の良さからも、ソニーのサポート体制は本当に信頼できると感じました。
「カメラは一生モノ」と思えるようになった
今回のトラブルがなければ、α7 IIのありがたみも、α7 IIIの快適さも知らないままだったかもしれません。
でも、失敗も含めてすべてが学びだったと今は思えます。
これからミラーレスカメラを長く使っていくなら、正しい対処と判断ができることは、大きなアドバンテージです。
あなたが今、同じようにカメラの不調に悩んでいるなら、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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