RAID復旧を見積もった僕が選んだ“安全で現実的なバックアップ”
はじめに
僕は40代、アパート暮らし、家族4人、年収300万円のごく普通の父親です。
家族との日常を記録するのが好きで、一眼レフで子どもたちの成長を写真に残しています。
でも、周りのパパたちはというと、ハンディカムやスマホで「撮って満足」、
データ管理は意識の外、という人がほとんどです。
僕は過去にRAID構成のNASが壊れ、データ復旧の見積もりを業者に依頼した経験があります。
その時の絶望感から「家族の思い出を守るバックアップは、自分で戻せる仕組みに限る」と痛感しました。
なぜ僕は写真派なのか?
写真は1枚で一気にあの瞬間を思い出せる力があります。
一方で動画は、再生時間・容量・見る手間が重く、よほどのイベント以外は見返しません。
写真ならブログにも載せやすく、印刷・共有もしやすい。
僕にとって、記録=写真です。
ただ、写真派でいることには「残す責任」もついてきます。
高画質なデータを保存し続けるには、信頼できるバックアップが不可欠です。
意外と無防備?他のパパたちのバックアップ事情
- SDカードに撮りっぱなし
- PCに入れたまま整理されず、どこに何があるか不明
- HDDが1台しかなく、壊れたら終わり
- クラウドに上げてるけど無料プランで容量不足
「撮って終わり」は誰でもできます。
でも、「10年後に残せる状態で保存する」には、ちゃんと考える必要があります。
特に動画派のパパたちは、ハンディカムのデータをどこに置いたかすら忘れてしまいがち。
ファイルの容量が大きく、クラウドに預けられないことも多く、結局そのままになっているケースをよく見かけます。
うちのバックアップ構成(図解)
僕の家庭では以下のように多層的なバックアップを取っています。
- 一眼レフの写真 → パソコンに保存
- スマホの写真 → Googleフォト(200GB契約)+iCloud
- パソコン → 外付けHDDに保存+定期的にクローンHDDへコピー
- 古いHDDは密封してシリカゲルと一緒に保存
この構成であれば、クラウドと物理保存の両方を使った“二重構え”ができます。

RAIDやNASを使わない理由
実は以前、RAID構成のNASが壊れた際、専門業者にデータ復旧の見積もりを依頼しました。
ロジテックの復旧サービスを参考にしたところ、見積額は10万円〜数十万円、復旧率は保証なし。
納期も読めず、家庭用途としては非現実的だと感じました。
さらにRAIDは、ファイルを間違って消すとミラーリングで即座に全滅。
復旧にはRAID構成情報、Linux知識、専用ツールが必要です。
子どもの運動会の写真を「消した瞬間に一生分消える」…そんなリスクは背負えません。
クラウドバックアップの注意点
クラウドは便利ですが、万能ではありません。
Googleフォトは15GBまで無料ですが、すぐに足りなくなります。
iCloudも、無料分の5GBでは日常的な写真バックアップすらままなりません。
容量を拡張すれば月額課金が必要で、家族全体の写真+動画を預けようとすると1TB以上必要なケースも。
また、クラウドだけに頼ると、Googleアカウント凍結・Apple IDの喪失といったリスクも考慮すべきです。
だからこそ、クラウドとローカル(HDD)の併用がベストです。
僕の運用ルール:バックアップは年1でもOK
バックアップって“完璧にやらなきゃ”と思うと続きません。
僕は年に1回、外付けHDDに写真データをクローン保存するだけです。
それでもクラウド(Googleフォト・iCloud)に日々アップロードされているので、
前回分のHDDと合わせて“3重の安心”が確保できます。
そしてHDDの単価は今も大きく下がっておらず、昔のHDDをそのまま保管しておく方がコスパも安全性も高いと判断しています。
ネットで買える安心の外付けHDD
僕が使っているのは、Western DigitalのポータブルHDDです。
手のひらサイズで静か、USB接続で簡単に使えます。クローン保存にもぴったり。
まとめ|「守る」より「戻せる」バックアップを
バックアップに必要なのは、専門的な知識や高価な機材ではありません。
自分でトラブル時に「戻せる」構成、これこそが家庭用にとって最適です。
RAIDやNASに憧れていた頃もありましたが、今は「現実的に動く」選択肢を選んでよかったと思っています。
家族の思い出は、残せてこそ意味がある。
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