「Wi-Fiが急に切れる」「接続はされているのにネットが遅い」「PCだけなぜか不安定」…そんな時、みなさんはどうしていますか?
とりあえず再起動してみる。ルーターの電源を抜いてみる。それでも直らない…そんなときに頼りになる、Windows標準搭載の隠れ便利機能があるんです。
それが今回ご紹介する「Wlan Report(無線LANレポート)」。ネットワークトラブルをログで把握し、原因を“見える化”してくれる超便利機能です。

Wlan Reportって何?
Wlan Reportとは、Windowsの内部にある無線LAN接続の詳細ログをまとめたHTMLレポートです。コマンド一発で生成でき、ブラウザで開けば「いつ接続したか」「何時に切れたか」「エラーの原因」などが一目で確認できます。
Windows 10以降に標準搭載されており、追加ソフト不要で使えるのがポイントです。
Wlan Reportの作り方
以下の手順で誰でも簡単に生成できます。
- Windowsキーを押して「cmd」と入力、コマンドプロンプトを管理者として実行
- 以下のコマンドを入力:
netsh wlan show wlanreport
これだけでOK。完了後、レポートの場所が表示されます。
例: C:\ProgramData\Microsoft\Windows\WlanReport\wlan-report-latest.html

Wlan Reportでわかること
- Wi-Fiの接続履歴と失敗時刻
- 原因エラーコード(ドライバ・APエラーなど)
- 接続時間、切断時間のグラフ表示
- SSID・MACアドレスなど詳細情報
たとえば「11時05分に接続切れ、その直前に接続の失敗ログがある」など、再現性がないトラブルにもヒントをくれるのがWlan Reportの強みです。
トラブル事例と活用パターン
- 原因不明の切断が頻発 → ドライバ不具合
→「ドライバ応答なし(Driver Timeout)」の記録あり - 自宅ではつながるのに職場でだけ不安定
→SSID切り替えの失敗が可視化できる - ルーターの故障切り分け
→他PCとレポート比較でルーターかPCか特定
トラブルが起きてからWlan Reportを実行すれば、過去3日間のログも確認できます。
見てもよくわからないときは?
エラーコードやログの意味がわからない場合は、レポートに表示されるイベントIDやエラーコードで検索してみましょう。
たとえば「Event ID 11005」などで調べると、MS公式フォーラムや技術情報が出てきます。
それでも改善しないなら
内蔵無線LANが古い、あるいは故障の可能性もあります。そんなときは外付けのUSB無線LAN子機に切り替えるのも手です。
▶ TP-Link USB Wi-Fi 子機 AC600 ハイパワー

安価で高性能、Windowsとの相性も良く、サブ機・ノートPCにおすすめです。
まとめ:Wlan Reportを知ってるだけで一歩先へ
Wi-Fiの調子が悪いと、ついルーターや回線のせいにしがち。でも、「Wlan Report」を使えば、原因の切り分けが一気に進みます。
トラブルが起きたとき、まずは一度レポートを生成して中身を見てみましょう。使いこなせば、もう“やみくも再起動”とはサヨナラです。
🔧 ちょっとマニアックだけど超便利。それがWlan Reportです!
コメント